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2024.04.05

ヘアセット専門美容師「mayu」さんの視点:ヘアアレンジで女性はもっと輝ける[前編]美容室A’VAIL

美容師というと、カットやカラー、パーマの技術をもった人というイメージがあるかもしれません。ですが、ヘアセット(ヘアアレンジ)専門の美容師さんが存在することをごぞんじでしょうか。

ヘアセットは特別な日にするものだから利用客はそんなに多いはずはない…そう思われがちですが、六本木の美容院「A’VAIL」の美容師mayuさんのもとには平日でもたくさんのひとびとが訪れます。今回は、ヘアセット専門美容師さんの「髪」に対する思いを伺いました。

ヘアアレンジがしたくて美容師になった





――ヘアセット専門とのことですが、カットなどは担当しないのですか。

mayuさん(以下、敬称略):ヘアセット以外のメニューも受け付けていますが、今はほとんどヘアセットのご予約がメインとなっています。へアセットの予約が入るのは土日がメインになるのかなと想像していましたが、平日もイベントへ参加される方や六本木などでお食事へ行かれる方などのご予約をいただいています。

ご予約が入っていない時間は先輩方のアシストをしています。アットホームなサロンなのでお客様みなさまとても優しく穏やかで、お店はいつも笑い声に溢れています。

美容師免許はありますが、もともとカットやパーマをやりたいというよりも、純粋に小学生の頃からヘアアレンジが大好きで、これをずっとやっていきたいっていう思いが強かったので、今の働き方は私にとって理想的で、毎日充実しています。

――ヘアセットはお客さまひとりにどのくらいの時間がかかるのですか。

mayu:枠は40分で取らせてもらっています。ヘアアレンジ自体は、5分の巻き時間を含めて20分ほどで終わる想定なのですが、前後でカウンセリングなどをしっかりやりたいので、バッファをもたせておきたいんです。



――カウンセリングはどのように進めていますか。

mayu:まず、来店したお客さまの髪質とカラーリングなどの履歴をみます。それによって、型の付きやすさを判断して、可能なアレンジを決めるので、履歴はとても大切です。

それから希望のデザインをお伺いします。カットやカラーと同じく、ヘアセットは、写真を持ってきても髪質や骨格などがみなさま違うので、お客さまのイメージとなにか違う…とならないように、イメージ共有はしっかり行います。

前髪やお顔周りの巻き方は女性にとって一番大切で気になるところなので、写真を撮るときも前からの印象が大切なので、特に細かくカウンセリングします!

――カウンセリングで特に気をつけていることはありますか。



mayu:お客さまの髪型や髪質、履歴状態で、希望のアレンジにどこまで近づけられるかということを率直に話します。一緒にスマホをみて検索して、少しずつ理想のかたちがイメージできるまですり合わせていっています。なかなか決まらないときは、やり直し覚悟で「1回やってみましょう」と言ってスタートするのですが、ありがたいことに今まではやり直しなくご満足いただけています。

あと、極力、専門用語を使わないことですね。例えば、巻きの好みを聞くときは、「スパイラル巻き」か「波ウェーブ」かではなくて、「波っぽい感じですか」「カールを効かせたいですか」というふうにしています。

指で波っぽいのがいいかクルクルっぽいのがいいのかをジェスチャーでお聞きして、波ウェーブだと全体がこうゆうイメージになるというのを写真で確認していただきます。

特別な日だけでなく普通の日にもヘアアレンジを楽しんでほしい





――ヘアセットで予約するのはどんな方がいらっしゃいますか。

mayu:土地柄からしても、六本木や西麻布は結婚式場やイベント会場が多く、結婚式お呼ばれの方やディナーショー、ライブに行かれる方、発表会やパーティへ行かれる方などがいらっしゃいます。ときには高級ディナーへ行かれる前にお越しいただけることもあります!

そのほか、先日は、近くでレコーディングがあるので、そのために予約してくれたというシンガーの方とか。レコーディングだと、別に写真を撮るわけじゃないですけど、お仕事でちょっと気合いを入れたいときなどにも利用いただくというパターンもあります。



――特に印象に残っているお客さまは?

mayu:たとえばですが、ウィッグでいらっしゃる方もけっこう多くて、その場合はそのままアレンジします。先日は、ショートヘアの方がイベント時にロングがいいということで、ウィッグをかぶってこられてそれをアレンジしてほしいというリクエストをいただいたり。

それから、いろいろな髪の悩みを抱えていて悩んでいる方もけっこうおられます。

――髪の悩みがあってもヘアアレンジは問題なくできるのですか。

みなさん、来店時には不安を抱えていらっしゃるご様子なのですが、アレンジ次第で見違えますので、ぜひ気軽にご利用いただきたいと思っています。ウィッグだとピンを挿しにくいなどの難しい面は多少ありますが、それはこちらが工夫するだけのことなので、安心してお任せいただきたいです。ピンでもコームでも、かんざしでも、挿し入れ方次第でどんな髪でもきちんとまとまります。

髪型が決まるとほんとに気分が上がるので、ぜひ普段の日もちょっと取り入れて、気分転換していただきたいです。髪にまつわる症状でお悩みの方こそ、ご相談いただきたいという思いがあります。

mayuさんおすすめのセルフアレンジポイント





――覚えておくといい小ワザを教えていただけますか。

ヘアピンの挿し方は一度覚えてしまうとけっこう使えます。ピンの挿し方には二通りあるんです。あえてピンを見せて装飾性を出す挿し方と、ホールド目的で隠す挿し方。ゴム隠しも雰囲気がガラッと変わるので便利です。ゴムを髪の毛で巻いて隠すだけでおしゃれになりますよね。詳しいやり方はまた改めてお話しますね。

――ほかにアレンジするときの注意点はありますか。

アレンジに抜け感を出すときの髪の引き出し方を決めておくといいと思います。ちょうどいいバランスは人それぞれだと思いますが、自分でやるときは簡単に済ませたいじゃないですか。なので、5ヶ所だけ引き出すと決めるんです。

まずトップに高さをもたせるために、多めに引き出す。次に、ハチの指一本内側をトップの半分ぐらいだけ引き出す。これで、バランスがいいと言われているひし形の、上の三角の部分を作ることができます。さらに横を引き出すのですが、真横に出すとボリュームが出過ぎるので、少しだけ“下側に”向けて引き出します。これで、どこから見てもバランス良くこなれた印象に仕上がります。

――5ヶ所で足りるんですね!

mayu:だいたい5ヶ所で大丈夫です。私がお客様のアレンジをするときは、細かく引き出しますけど、自分でやるときは簡単に効率よく済ませたいじゃないですか。



――おすすめのヘアアレンジはありますか。

mayu:実は、ポニーテールがおすすめです。何より簡単ですし、きちんと感が出るので好印象ですよ。大人女性の場合は位置を低めに設定すれば、素敵に仕上がります。

髪を下ろしたいときは、顔まわりの髪が邪魔になるという悩みもよく聞きます。耳かけしていても家事とか作業しているあいだに落ちてくるから邪魔になりますよね。

その場合は、耳の上のラインを取って、えりあしあたりまで後ろに持っていって、うなじの生え際のところで一つに結ぶんです。このとき他の毛は全部上げておくと結びやすいですね。ボブやミディアムの方でもできるので、おすすめです。

――前髪の扱いに困っている方も多いですよね。

mayu:おでこの生え際については、薄毛っぽく見えるのが悩みという方がおられますよね。解決策のひとつはカットです。これは美容師さんにお願いしてみてください。

もうひとつは、髪をいったん結んでから、気になるところを引き出して調整するのがおすすめです。あとは、タトゥーを入れるかたもおられますが、シェーディングなどの化粧品を生え際に塗る方法もあります。

年齢を重ねるとさまざまな理由からヘアアレンジと距離を置く方が増えていくのですが、ヘアアレンジは気になるところをカバーするのに効率的で、有意義なものです。年を重ねてこそ、ちょっとしたテクニックを覚えて、ヘアアレンジを楽しんでいただければと思っています。

多忙な毎日を乗り切るために心がけていること



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[↑休日を利用してカフェ巡りで息抜きするのが至福のひととき]

――普段の生活で気をつけていることはありますか。

mayu:通勤時とか休日に自転車に乗っているんですが、いい気分転換になりますね。

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あとは、私はどちらかというと綺麗好きで、部屋が片付いていないと気分が落ち込みがちになるので、整理整頓や掃除をするようにしたり、身支度はササッと済ませられるように心がけたりしています。毎日のメイクとヘアアレンジに割いている時間は、合わせて約10分以内なんですよ。

* * *

次回は、mayuさん直伝の簡単ヘアアレンジ方法を画像付きで詳しくご紹介します。お楽しみに!

※情報は記事掲載当時のものです。
  • 画像は全てイメージです。
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